ノンアルコール飲料は売ってる店を選べば、品揃えの幅がまったく変わります。コンビニで買えるノンアル定番ガイドがコンビニ店頭を、ノンアル通販ガイドが通販チャネルを扱うのに対し、この記事は総合スーパー・高級スーパー・輸入食品店・ディスカウント店・ドラッグストア・百貨店・酒販店という、コンビニ以外の実店舗を業態別に整理した地図です。

この記事の要点

  • 実店舗のノンアル品揃えは業態によって大きく異なり、総合スーパーは大手メーカーの定番中心、高級スーパー・輸入食品店は海外ブランド、ディスカウント店はケース売り、ドラッグストアは機能性表示食品のPBなど、それぞれ得意分野があります
  • 同じ「ノンアルビール」でも、探すべき棚は酒類売場の隣か清涼飲料の棚かで店によって異なります
  • 在庫は店舗ごとに差があるため、「必ず置いてある」商品はなく、公式オンラインストアの取扱一覧で傾向をつかんでから来店するのが確実です
  • 近所に大型店がない場合は、通販への切り替えも選択肢になります

私たちは実際に飲み比べていない商品を「これが一番おいしい」と評価しません。この記事で扱うのは銘柄の優劣ではなく、どの業態にどんな品目が置かれやすいか、各社の公式サイト・公式オンラインストアで確認できる事実だけです。

業態ごとに置かれる品目が違う

実店舗でのノンアルコール飲料の品揃えは、業態によって次のような傾向があります。

  1. 総合スーパー: 大手メーカーのビールテイスト系定番品に加え、プライベートブランド(PB)の商品もそろいます
  2. 高級スーパー: 海外ブランドのノンアルコールワインなど、輸入品を含む品ぞろえがあります
  3. 輸入食品店: モクテル素材(シロップ・コーディアル・炭酸水)や海外のノンアルコールビールを扱う店があります
  4. ディスカウント店: PB品を中心に、缶単位やケース単位での購入がしやすい傾向があります
  5. ドラッグストア: 大手メーカーの定番品のほか、機能性表示食品のPB飲料を扱う店があります
  6. 百貨店: ギフト包装に対応したノンアルコール飲料のセット商品を扱う店があります
  7. 酒販店: ノンアルコール飲料とモクテル用の割り材(トニックウォーターなど)を併せて扱う店があります

以降、実際に各社の公式サイトで確認できた内容を業態ごとに見ていきます。

総合スーパー — 定番品とPBの拡充

イオンのプライベートブランド「トップバリュ」は、麦芽100%の麦汁とホップを使用したアルコール分0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料「プレミアム プライムフリー 0.00%」を展開しています。大手メーカーのビールテイスト系定番品(コンビニでも扱われる銘柄)に加えて、こうしたPB商品が並ぶのが総合スーパーの特徴です。

高級スーパー・輸入食品店 — 海外ブランドとモクテル素材

高級スーパーの成城石井は、公式サイト「成城石井.com」のノンアルコールワイン一覧で、ベルギーのノンアルコールワインブランド「ネオブュル ヴィンテンス」のメルロー・シャルドネ・スパークリングなど複数商品を扱っています。総合スーパーでは見かけにくい海外ブランドを店頭で探す場合、高級スーパーは有力な選択肢です。輸入ワインの選び方はノンアルコールワインの選び方ガイドで扱っています。

輸入食品を扱う「カルディコーヒーファーム」は、公式オンラインストアに「ノンアルコール」と「ビール」の専用カテゴリーを設けており、店頭でもレモネードベース・梅エードベースなどのシロップ類やノンアルコールビールを扱っています。モクテル素材を実店舗でまとめて探したい場合、輸入食品店は候補になります。

海外ブランドのノンアルコールワイン・スパークリングをまとめて確認したい場合は、ノンアルワイン・スパークリングで絞り込んだファインダーから実在製品を見られます。

ディスカウント店 — ケース売りとPBの価格帯

ディスカウント店のドン・キホーテは、プライベートブランド「情熱価格」で、大手ビールメーカーと共同開発したノンアルコールビール「オルジュ ゼロ」を展開しており、公式サイトでは330ml×6缶のケース販売も確認できます。輸入食品を扱う業務スーパーも、ドイツ産の麦芽100%麦汁を使用したノンアルコールビール「Burgbrau」を公式オンラインショップで扱っており、輸入品を手頃な価格帯で探せる店の例です。ディスカウント店・輸入食品店は取り扱い商品の入れ替わりが比較的多いため、来店前に公式サイトでの掲載を確認するのが確実です。

ドラッグストア — 定番品と機能性表示食品のPB

ドラッグストアのサンドラッグは、公式ECの取扱カテゴリーに「ビール・発泡酒(ノンアルコール)」を設けており、大手メーカーの定番品を扱っています。マツモトキヨシ・ココカラファインを運営するマツキヨココカラ&カンパニーも、プライベートブランド「matsukiyo」で睡眠の質向上を訴求する飲料や運動サポートのエナジードリンクを公式オンラインストアで展開しています。ドラッグストアは、健康志向を訴求する機能性表示食品系のノンアルコール飲料を探す際の候補になります。

百貨店 — ギフト対応の品ぞろえ

百貨店の高島屋は、オンラインストアの商品ページで「ノンアルコールスパークリング2種ギフト」を扱っており、2017年のノーベル賞晩餐会で提供された「スパークリング OPIA・シャルドネ」と、2021年に日本上陸した「スパークリング OPIA・ロゼ」の詰め合わせが紹介されています。熨斗や箱入りのギフト対応を含め、贈り物として探す場合は百貨店も選択肢になります。選び方はノンアルコールの贈り物ガイドで詳しく扱っています。

酒販店 — 割り材との併売

酒販免許を持つ酒販店では、ノンアルコール飲料とあわせてモクテル用の割り材(トニックウォーターなど)を扱う店があります。前回の通販記事で確認した信濃屋のように、酒類の通販サイトを運営する酒販店は実店舗でも同様の品ぞろえを持つ傾向があります。酒販店は酒類全般を扱う都合上、来店・購入時に年齢確認を求められることがある点も、他の業態と異なる特徴です。

業態別に「探す棚」が違う

同じノンアルコール飲料でも、店内でどの棚に置かれるかは業態によって異なります。ビールテイスト系は、酒類売場の一角に置かれることもあれば、清涼飲料の棚に置かれることもあります。モクテル素材のシロップ・コーディアルは、輸入食品店では輸入食品の棚に、総合スーパーでは製菓材料や調味料の棚に置かれることがあります。目当ての商品が見つからない場合は、酒類の棚だけでなく清涼飲料・輸入食品・製菓材料の棚もあわせて確認すると見つけやすくなります。

在庫の確認方法

実店舗のノンアルコール飲料の在庫は店舗の規模・立地によって差があり、「この店に必ずある」とは言い切れません。目当ての商品がある場合は、次の方法で来店前に傾向をつかんでおくと無駄足を防げます。

  1. 公式オンラインストアの取扱一覧を見る: 各社の公式ECサイトに掲載されている商品は、系列の実店舗でも扱われている可能性が高い傾向があります
  2. 店舗検索・在庫確認サービスを使う: チェーンによっては、店舗ごとの取扱状況を確認できるサービスを提供している場合があります
  3. 店舗に問い合わせる: 確実性を求める場合は、来店前に店舗へ直接問い合わせるのが最も確実です

近所に大型店がない場合

地方在住などで近所に高級スーパーや輸入食品店がない場合、実店舗での入手をあきらめて通販に切り替えるのも一つの判断です。通販チャネルは総合モール・メーカー公式・専門EC・酒販店のオンラインの4系統に分かれ、それぞれ得意な品目と送料条件が異なります。

モクテル素材を実店舗で揃える

自宅でモクテルを作る場合、コーディアル・シロップ・炭酸水・柑橘類といった素材が必要になります。柑橘類は青果売場、炭酸水は清涼飲料の棚、コーディアル・シロップは輸入食品の棚というように、同じ店舗内でも複数の売場をまたぐことがあります。素材の選び方・道具立てはモクテルの道具とコーディアルの選び方で扱っています。

モクテル素材だけをまとめて見たい場合は、モクテル素材で絞り込んだファインダーから実在製品を確認できます。

価格の見え方

同じ製品でも、単品売りかケース売りか、輸入品の取扱コストがかかるかで、店頭の価格帯の見え方は変わります。ディスカウント店のPB品はケース単位での購入がしやすい一方、高級スーパー・輸入食品店の海外ブランドは輸入コストが価格に反映されやすい傾向があります。特定の店を「安い」と断定することはできず、価格は店舗・時期によって変動するため、まとめ買いの前に最新価格を確認することをおすすめします。

業態比較表

以下は、各社の公式サイトで確認できた内容にもとづく比較表です。取り扱い商品・在庫は店舗ごとに変動するため、来店前に必ず最新情報を確認してください。

業態置かれやすい品目探す棚向いている用途
総合スーパー(イオンなど)大手メーカー定番品・PB(トップバリュ等)酒類売場または清涼飲料の棚定番品を幅広く比較したい人
高級スーパー(成城石井など)海外ブランドのノンアルコールワインワイン・酒類売場輸入ワインを店頭で探したい人
輸入食品店(カルディなど)ノンアルコールビール・モクテル素材(シロップ等)輸入食品・飲料の棚モクテル素材をまとめて揃えたい人
ディスカウント店(ドン・キホーテなど)PB品のケース売り酒類・飲料売場まとめ買いでコストを抑えたい人
輸入食品系ディスカウント店(業務スーパーなど)海外の定番ノンアルコールビール飲料・輸入食品の棚輸入品を手頃な価格帯で探したい人
ドラッグストア(サンドラッグなど)定番品・機能性表示食品のPB飲料飲料の棚または健康食品の棚健康訴求のある商品を探したい人
百貨店(高島屋など)ギフト対応のノンアルコールセット酒類・ギフト売場贈り物として選びたい人
酒販店ノンアルコール飲料+割り材(トニックウォーター等)店舗内の酒類コーナーモクテル材料と一緒に揃えたい人

ビールテイストのノンアルコール飲料を横断的に比較したい場合は、ノンアルビールで絞り込んだファインダーから実在製品を確認できます(ファインダーの価格帯はp1=500円未満・p2=500〜999円・p3=1,000円以上の3区分)。ファインダーに掲載している製品には調査時点の入手先リンクが付いているものもありますが、価格・在庫は変動するため「常にその価格・在庫がある」ことを保証するものではありません。

よくある質問

成城石井やカルディに行けば必ずノンアルコールワインは置いてありますか?

必ずあるとは限りません。公式サイトの取扱一覧に掲載されている商品でも、店舗の規模・立地によって実際の在庫は異なります。来店前に公式オンラインストアの取扱状況を確認するか、店舗に問い合わせることをおすすめします。

ドラッグストアでもノンアルコールビールは買えますか?

店による差はありますが、サンドラッグのように「ビール・発泡酒(ノンアルコール)」を公式ECのカテゴリーに設けている例があります。マツモトキヨシ・ココカラファインでは機能性表示食品のノンアルコール系飲料もPBで展開されています。

業態によって価格は大きく違いますか?

単品売りかケース売りか、輸入品かどうかで価格帯の見え方は変わりますが、特定の業態が常に安いとは言えません。まとめ買いの前に店頭またはオンラインストアで最新価格を確認するのが確実です。

近所に高級スーパーや輸入食品店がない場合はどうすればよいですか?

実店舗での入手が難しい場合は、通販への切り替えも選択肢になります。その場合は送料無料の条件と最小ロットを先に確認しておくと、無駄な出費を避けられます。

まとめ

ノンアルコール飲料が売ってる店は、総合スーパー・高級スーパー・輸入食品店・ディスカウント店・ドラッグストア・百貨店・酒販店という業態ごとに得意分野が異なります。目当ての品目がどの業態に置かれやすいかを知っておくと、来店の無駄が減らせます。在庫は店舗ごとに変動するため、確実性を求める場合は公式オンラインストアの取扱一覧や店舗への問い合わせを活用してください。

参考文献