お酒を減らしたいと思っても、「何から手をつければいいかわからない」「自分に合うやり方が見えない」という壁にぶつかる人は少なくありません。SHIRAFUの「シラフの月相診断」は、WHOが開発したスクリーニング指標AUDIT-Cと、夜の過ごし方・動機・スタイルという3つの軸で、あなたの飲み方の傾向を8つの「月相タイプ」として言葉にする診断です。この記事では、診断の仕組みと8つのタイプ、結果の活かし方を紹介します。
この記事の要点
- シラフの月相診断は、WHOが開発したAUDIT-C(3問)と、独自の3軸6問を組み合わせた計9問の診断です
- 結果は「夜の舞台」「動機」「スタイル」という3軸の組み合わせから8つの月相タイプに分類され、どのタイプも肯定的な言葉で説明されます
- 医学的な診断ではなく、自分の傾向を言葉にして減酒の工夫を選びやすくするためのツールです
なぜ「自分のタイプ」を知ると減酒が続きやすいのか
減酒や断酒が続かない理由の1つに、「自分に合わないやり方を選んでしまっている」ことが挙げられます。断酒が続かない7つの共通点でも触れているとおり、飲まない理由が自分の言葉になっていなかったり、退屈な夜の過ごし方しか思いつかなかったりすると、せっかくの工夫も長続きしにくくなります。
自分がどんな夜に飲みたくなるのか、何のために減らしたいのか、どう置き換えると続けやすいのか——こうした傾向をあらかじめ言葉にしておくと、目標や工夫が具体的になりやすい、という考え方は行動変容の分野でよく紹介されます。「会食が多い人」と「家飲みが中心の人」では有効な工夫が違いますし、「体調を整えたい人」と「パフォーマンスを上げたい人」でも、選ぶべき代替行動は変わってきます。シラフの月相診断は、こうした自分の傾向を9つの質問から浮かび上がらせ、次に何を試せばよいかのヒントに変えるためのツールです。
なお、タイプを知ることが減酒の継続を保証するわけではありません。あくまで「自分を知る手がかりの1つ」として活用いただくものです。
診断の仕組み — AUDIT-Cと3軸6問
シラフの月相診断は、性質の異なる2つのパートで構成されています。
前半3問はAUDIT-Cです。AUDITはWHO(世界保健機関)が問題飲酒の早期発見を目的に開発したスクリーニングツールで、世界で広く使われています。その中でも飲酒量に関する最初の3項目だけを使う簡易版がAUDIT-Cで、厚生労働省が公開している保健指導向けの手引きでも、AUDITとその評価結果に基づく減酒支援(ブリーフインターベンション)の入り口として紹介されています。シラフの月相診断でも、この3問を医療的な目安として独立して扱っており、一定の傾向が見られた場合は、後半の月相タイプとは別に、専門機関への相談を案内するメッセージを表示します。
後半6問は、SHIRAFU独自の3軸判定です。1つの軸につき2問ずつ、計6問で判定します。
| 軸 | 極A | 極B | 判定するもの |
|---|---|---|---|
| 夜の舞台 | 宴(人と過ごす夜が主戦場) | 庵(自分の夜が主戦場) | 減酒の主戦場が会食か、自宅か |
| 動機の重心 | 昇(パフォーマンス・成長のため) | 凪(回復・整えのため) | 何のために飲み方を変えたいか |
| 変化のスタイル | 粋(儀式や気分で置き換える) | 律(数値やルールで置き換える) | どう置き換えると続けやすいか |
3つの軸はそれぞれ独立していて、優劣はありません。「宴」も「庵」も、「昇」も「凪」も、「粋」も「律」も、すべて等しく成立する夜の過ごし方です。3軸×2極の組み合わせで、合計8つのタイプが決まります。
8つの月相タイプ
3軸の組み合わせは、月の満ち欠けになぞらえて8つの「月相」として表現しています。SHIRAFUのロゴが体現する「しらふは欠けではなく、満ちてゆく途中の月だ」という考え方と同じ世界観です。どのタイプにも優劣はなく、それぞれの夜の才能として紹介しています。
| 月相 | タイプ名 | 一行コピー |
|---|---|---|
| 🌕 満月 | 満月の主役 | 場の真ん中で、素面のまま輝く人 |
| 🌖 十六夜 | 十六夜のストラテジスト | 会食を、戦略で制する人 |
| 🌔 十三夜 | 十三夜のホスト | 場を和ませ、みんなの夜を整える人 |
| 🌗 下弦 | 下弦のバランサー | 付き合いと健康を、両天秤で運べる人 |
| 🌒 三日月 | 三日月のリチュアリスト | 夜の儀式で、感性を研ぐ人 |
| 🌓 上弦 | 上弦のアーキテクト | 最高の朝から逆算して、夜を設計する人 |
| 🌑 新月 | 新月の潜り手 | 静けさに潜って、深く回復する人 |
| 🌘 有明 | 有明のリセッター | 数値と向き合い、習慣を立て直す人 |
- 満月の主役(宴・昇・粋): 会食や飲み会そのものが好きで、その場を盛り上げる役割を自然にこなすタイプです。素面でも場の中心に立てる自信があり、飲まないことがハンデにならないことを体現しています。
- 十六夜のストラテジスト(宴・昇・律): 会食を「こなすもの」ではなく「組み立てるもの」として捉えます。乾杯の1杯や飲むペースをあらかじめ決めておくことで、翌日のパフォーマンスまで見据えた夜を過ごせる人です。
- 十三夜のホスト(宴・凪・粋): 場を和ませながら、自分のペースも保てるバランス感覚が持ち味です。自分よりもその場にいる人の心地よさに自然と気を配れる人で、乾杯は付き合っても、無理に飲み続ける必要がないと知っています。
- 下弦のバランサー(宴・凪・律): 付き合いと健康、どちらも手放したくない人です。会食には参加しつつ、体調やルールを軸に据えることで、両方を無理なく両立させる工夫が得意です。
- 三日月のリチュアリスト(庵・昇・粋): 家での夜の時間を、自分を整えるための儀式として大切にします。香りや照明、ノンアルコールドリンクの選び方など、感性で夜をデザインすることに喜びを感じるタイプです。
- 上弦のアーキテクト(庵・昇・律): 「最高の朝」から逆算して前夜を設計する人です。睡眠や翌日の予定を軸に、飲む・飲まないを合理的に判断できる、仕組み化が得意なタイプです。
- 新月の潜り手(庵・凪・粋): 静かな夜に深く潜って回復することを得意とします。入浴や呼吸、瞑想など、感覚を研ぎ澄ませる時間の中で、自分を整えていくタイプです。
- 有明のリセッター(庵・凪・律): 記録や数値と向き合いながら、習慣そのものを立て直していく人です。飲酒量や体調の変化をログに残すことで、着実に自分のペースを取り戻していきます。
自分がどのタイプに近いかは、記事だけで判断せず、実際にシラフの月相診断を受けてみることをおすすめします。9つの質問に答えるだけで、自分の月相と、そのタイプに合った処方箋がわかります。
診断結果の活かし方
診断結果のページでは、タイプ名だけでなく、次のような情報も合わせて確認できます。
- このタイプの夜の強み: そのタイプが自然にできていることを言葉にしています
- 満ちるためのヒント: つまずきやすいポイントを、否定形ではなく「伸びしろ」として紹介しています
- 今夜からできる一手: 難しいことではなく、今日から試せる小さな行動を1つ提案しています
- 合う代替ドリンクの傾向やおすすめ記事: タイプに合わせて、大人のノンアル完全ガイドや飲み会の断り方15選など、関連する記事へのリンクも表示されます
大切なのは、結果を「診断されて終わり」にしないことです。自分の傾向に合った工夫を1つ選び、実際の生活に取り入れてみることで、初めて診断の意味が生きてきます。減酒のルール作りにはゼロにしない減酒術・7つのルールも参考になります。
よくある誤解
シラフの月相診断は、医学的な診断ではありません。 8つの月相タイプは、飲み方の傾向や好みを言葉にするためのものであり、病名や症状を判定するものではないという点にご注意ください。診断結果のうち、AUDIT-Cの部分で一定の傾向が見られた場合には、月相タイプとは別に、専門機関への相談を案内するメッセージが表示されます。これは月相タイプの良し悪しとは関係なく、飲酒量そのものに関する一般的な目安です。
もう1つの誤解は、「タイプは一生変わらない」というものです。月が満ち欠けを繰り返すように、あなたの飲み方の傾向やライフステージも、時間とともに変わっていきます。会食が多い時期もあれば、家で過ごす時間を大切にしたい時期もあるはずです。診断結果は、今の自分を映す1つのスナップショットとして受け取り、状況が変わったと感じたら、何度でも受け直してかまいません。
よくある質問
シラフの月相診断は医学的な診断ですか?
いいえ、医学的な診断ではありません。飲み方の傾向を言葉にするための診断です。前半のAUDIT-Cの結果で一定の傾向が見られる場合や、飲酒量を自分でコントロールできないと感じる場合は、自己判断で進めず、専門機関にご相談ください。
診断結果のタイプは変わりますか?
はい、変わります。タイプは一生固定されるものではなく、生活スタイルや飲み方の傾向が変わればタイプも変わり得ます。状況が変わったと感じたときは、何度でも受け直してかまいません。
AUDIT-Cとは何ですか?
WHOが開発したアルコール使用障害のスクリーニングテスト「AUDIT」のうち、飲酒量に関する最初の3項目を使う簡易版です。厚生労働省の保健指導向けの手引きでも、減酒支援の入り口として紹介されています。
診断は何度でも受けられますか?
はい、何度でも受けられます。所要時間は3分程度で、9つの質問に答えるとその場で結果が表示されます。
参考文献
- World Health Organization「AUDIT: the Alcohol Use Disorders Identification Test: guidelines for use in primary health care」(https://iris.who.int/handle/10665/67205)
- 厚生労働省「保健指導におけるアルコール使用障害スクリーニング(AUDIT)とその評価結果に基づく減酒支援(ブリーフインターベンション)の手引き」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001215491.pdf)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「飲酒量」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-013.html)
医療機関への相談について
断酒により手の震え・発汗・不眠などの離脱症状が出る場合や、飲酒量を自分でコントロールできない状態が続く場合は、自己判断で進めず、アルコール専門外来・精神保健福祉センターなど専門機関にご相談ください。本記事および本診断は医療アドバイスではありません。
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